奇妙な話

この世の中、どんなメカニズムになっているんでしょうか。

でも、当の娘さんはすぐ後に起きだしてきて、「明日から学校に行きます。」と言って、このところ遅刻もせずに素直に毎日学校へ行っております。どうぞ皆様、ご安心ください。ということでした。 

 

我が家の娘

転載元)

 いすみ鉄道 社長ブログ 13/2/21

 

うちには5人の子供がいます。
そのうち娘は1人だけで、後の4人は男です。
娘は4番目で、現在高校1年生。
とても明るくて、面白い子です。
どのように面白いかというと、不思議な能力があって、人に見えないものが見える。
私が見たわけじゃないからはっきりは分からないけれど、小さい時から面白いことを言うんです。
2歳の時、今住んでいる家に引っ越してきた時のこと。
1階の和室で、私の母(おばあちゃん)と一緒にいた時のこと。部屋の天井の隅を指さして娘がこう言いました。
「ねえ、おばあちゃん。あそこに兵隊さんがいるよ。」
おばあちゃんはびっくりしたけど、気を取り直して、
「兵隊さんがいるの? どういう人が見える?」と聞き返しました。
すると娘は
「帽子をかぶって、メガネをかけて、カバンを持っているおじさん。帽子も洋服もカバンもみんな同じ色。」と答えました。
私の母は戦争経験者ですから、2歳の孫がそんなことを言うのを聞いて真っ青になり、気味悪がってその部屋には入らなくなってしまいました。
小学校に入ると、娘は、町内会の福引やゲームなどで、よく1等賞や2等賞を当ててくるようになりました。
「また1等当ててきたの?」と兄貴たちは感心していました。
大人になって宝くじを買ったらきっと当たるね。とみんなが言うようになりました。
パワースポットの話ではありませんが、私も時々不思議な力を感じるときがあって、この家にはもしかしたら何かがあるのだろうかと思うことがあります。
そんなことを感じていたので、娘が小学校6年生の時に聞いてみたことがあります。
「この家には私たち家族の他に誰かいるのかなあ。」と。
すると娘は
「お姉さんがいるよ。髪の毛が長いお姉さん。でも、前はよくいたけど、最近では見えなくなっちゃった。」と答えました。
「ふ~ん、そうなんだ。じゃあ、そのお姉さんと仲良しになれるといいね。」と私が言うと、娘は
「うん。」と言ったきりで、それ以降、そういう話は私も聞かないし、娘からも話さなくなりました。
中学2年の年末、そろそろ受験勉強を始めなければならなくなる時期に、娘は学校に行きたがらなくなりました。
特に学校で何かがあったというわけでもなく、ただ単に行かなくなったので、サボっているのかなあと思うような状態です。
子どもが5人もいると、「そういう子もいるだろうなあ。」的な感じで、親としてもあまり気にしないというか、尻を叩いてまで学校へ行かせようとは思わないのですが、ある時、朝起きてくるなり、「もう私は学校へ行かない! 絶対に行かない!」といってストライキを起こしてトイレに閉じこもってしまいました。
前日の夜までふつうにしていたのに、朝、突然です。
そしてそのまま何時間もトイレから出てきません。
うちにはトイレが2つあるので誰も困りませんし、中にいるのはわかっていましたので、まあ、放っておいたのですが、いつもとは様子が変なので、家内が付かず離れずしていましたが、いつの間にかトイレを出て自分の部屋に入って布団にもぐりこんで寝てしまいました。
そうしたら大きな地震が起きたのです。
2011年3月11日のことでした。
その後、娘はケロッとして学校へ行き、毎日を過ごして、受験も終わって高校生になりました。
で、先週から、また急に「学校に行きたくない! 何もしたくない!」と布団から出てこなくなりました。1日中寝ているのです。
タヌキ寝入りじゃなくて、本当にスース寝ている。
まるで冬眠状態。
ちょうど高校が受験で休校になったりしていたこともあって、もう10日もず~っと寝ている。
そうしたらなんということか、親戚で誰かが亡くなったとかいう話が来てあわただしく対応したり、ロシアでは宇宙からでっかい隕石が降ってきた。
でも娘はまだ寝ている。
大好きな嵐も関ジャニのテレビも見ずに、携帯も手放したまま、ず~っと寝ている。

時々トイレに起きて、時々お風呂に入っているようだけど、ほとんど食事らしい食事もせずに寝ている。
ということは、これから何かもっとすごいことが起こるのではないか。
そんな気がするわけです。
これが本日の我が家です。
兄貴も弟も、できるだけ構わないように、いつも通りの生活をしています。
学校へ行かなくても、魔物に憑かれたとしても、みんな家族ですから、私はみんなが揃って家にいるということは幸せだと思うのですが、いったい何が起きるのだろうか、と考えると不安になるのです。
私には兵隊さんも髪の毛が長いお姉さんも見えませんが、私はもう何年も、毎日、兵隊さんがいる部屋で寝ています。